|
透湿防水シート(とうしつぼうすいしーと)とは、水は通さないが、湿気(水蒸気)は通す性質をもつシートである。透湿防水シートは、主に木造建築物の外壁の屋外側に用いられる。色は白い場合が多く、メーカー名などが印刷されていることが多い。形状は1m幅で、長さ50m又は100mのロール巻きになって売られているが、ホームセンターなどでは切り売りしているところもある。厚さは0.1~0.5mm程度。透湿防水シートは、日本工業規格JIS A 6111で規定されている。 ==特徴== *価格が安い。 *乾式工事で済むので、天候・気候に左右されず使える。 *壁内の湿気を積極的に屋外に排出し、壁内の結露を防ぐ効果がある。このため、外壁通気工法を採用する場合には、必ず用いる。 *透湿防水シートには、ある程度の防風性(屋外の風を遮る効果)もある。 *透湿防水シートには、耐震性や耐風性は無い(※ここでいう耐風性とは、建物全体が風の力に耐えるのに必要な強度のことを指す)。このため、外壁下地は、構造用合板などを軸組み又は枠組みに直接打ち付けるなど、耐力壁として作る必要がある。その上に透湿防水シートを貼ることで、耐震性や耐風性を確保する。 *透湿防水シートには、気密性や防音性は無い。このため、外壁下地は、構造用合板などを軸組み又は枠組みに直接打ち付けるなど、耐力壁として作る必要がある。その上に透湿防水シートを貼ることで、気密性や防音性を確保する。 *透湿防水シートには、耐火性が無い。そのため、外壁仕上げには、所定の厚さ以上の窯業系サイディングを貼り付け、また、壁内に所定の厚さ以上のグラスウールなどを充填し、内壁下地には石膏ボードを打ち付けるなどして、防火性を確保する。 *材質はポリエチレン製不織布が主である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「透湿防水シート」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|